マルウェア対策ベンダーのウェブルート日本法人は10月3日、企業向けのPCセキュリティ・ソリューションの国内提供開始を発表した。定義ファイルを使用せず、クラウド側で脅威の判定を行うタイプの製品で、メモリやCPUリソース消費が少なく高速に稼働するのが特徴。
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ウェブルートは1997年設立の米国企業。これまで日本国内ではコンシューマー市場向けに、PC、モバイル向けのセキュリティ製品を販売してきた。
louis vuitton バッグ今回発売のセキュアエニウェア ビジネス - エンドポイントプロテクションで、国内の企業向け市場に本格参入する。
同製品の最大の特徴は、クライアントPCで実行されようとしているファイルが安全なものかどうかの判断をクラウド(WIN:Webroot Intelligence Network)側で行う“フルクラウド”のアプローチ。
ヴィトン ヴェルニこれにより、クライアント側に定義ファイルやパターン・ファイルをダウンロード、保持する必要がなく、処理も軽快に行われる。
セキュアエニウェアは、アプリケーションがPCで実行される前に、ファイルのハッシュ値をクラウドに送信して安全かどうかの確認を求める。
vuitton 財布クラウド側ではハッシュ・データベース(ハッシュDB)との照合が行われ、既知のファイルであれば実行許可または実行ブロックの応答がクラウドから返される。なお、一度確認されたファイルのハッシュDBはクライアント側にキャッシュされる。
ヴィトン タイガ 他方、ハッシュDBに登録されていないファイルの場合は、新種のマルウェアなど未知の脅威である可能性もある。そこでまずクライアント上のサンドボックス(外部と隔離された仮想環境)内で瞬間的に実行し、不審な振る舞いの有無を確認する。
ヴィトン 新作不審な振る舞いがない場合は実行を許可するが、振る舞いは継続的に監視され、不審な振る舞いが発生した場合は即時ブロックするとともに、システムファイルやレジストリなどに対する変更をロールバックする。こうした新しいファイルのハッシュや振る舞いはクラウドのDBに送信、蓄積され、ユーザー間で“共有知”として利用される。
louis vuitton バッグ クライアントがオフラインの場合はクラウドによる判定ができないが、セキュアエニウェアでは上述した未知の脅威と同じように扱うことでセキュリティを確保する。すなわち、オフラインで新しいファイルを実行した場合は、サンドボックス内で不審な振る舞いを確認した後、継続的に振る舞いを監視、マルウェアであれば実行をブロックしたうえでシステムをロールバックする仕組み。
ヴィトン専門店 また企業向けソリューションである同製品では、管理者用コンソールがSaaS型で提供されており、管理用サーバの導入は必要ない。
記者説明会に出席したウェブルート日本法人の代表取締役社長、駒林一彦氏は、マルウェアが亜種も含めると数百万種にも拡大している状況下で、これまでのパターン・マッチング型マルウェア対策製品では消費リソースが過大になっており、一方で新しい定義ファイルがエンドポイントにダウンロードされないかぎり無防備であると指摘。
vuitton 財布搭載メモリなどリソースの少ないクライアントPCでも軽快に動作するフルクラウド型アーキテクチャの優位性を強調した。
さらに駒林氏は、国内企業向け市場においてはまずミッド&スモール・マーケット(従業員20~300人)を狙い、2013年6月末までに800社の新規顧客獲得を目指すと目標を語った。
ヴィトン専門店またVDI(仮想デスクトップ)市場についても大きなターゲットと見ていると述べ、今後の展開に意欲を見せた。
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