日本経済に激震が走った山一証券の自主廃業決定から来月24日で15年を迎える。4大証券の一角を占め100年の歴史を誇った名門・山一の消滅は、今から思えば終身雇用制崩壊の序曲でもあった。
vuitton 財布自主廃業は解雇された約7500人の社員に何をもたらしたのか。15年の歳月を経て山一マンの今を追った。
ヴィトン専門店 東京・赤坂のビルの一室。マーキュリースタッフィングの社長、永野修身さん(54)は人材派遣・転職支援業務で忙しい毎日を送る。
vuitton 財布山一証券は1997年11月、顧客の損失2600億円を簿外処理していたことを公表、資金繰りに窮し自主廃業に追い込まれた。社員にとっても寝耳に水だった。
louis vuitton バッグ トップセールスマンとして鳴らした永野さんは当時、千葉支店副支店長。千葉支店は株式売買高でライバルの野村証券、日興証券(現SMBC日興証券)、大和証券を寄せ付けぬほどの実績を上げ連戦連勝の最中(さなか)にあった。
vuitton 財布それだけに突然の自主廃業は(会社が)突然死したようなもの。いろんな思いが残ったと振り返る。
vuitton bag9年前の2003年に人材会社を立ち上げたのは、山一マンが転職で苦労したり、転職先で悩んでいる姿を多数見てきたからだ。管理職の端くれとして、少しでも役に立ちたかった。
ヴィトン専門店マーキュリーには今でもほぼ毎日、山一出身者からのアプローチがあるという。
09年に社会保険労務士として事務所を立ち上げた井上大輔さん(45)は、札幌支店の法人課でその時を迎えた。
ヴィトン タイガ自主廃業の一報に頭が真っ白になった。大量に買い込んでいた自社株がただの紙くずになり、職場結婚した妻と頭を抱えた。
ヴィトン タイガ東京に戻り証券会社2社を渡り歩き、社労士やフィナンシャルプランナーの資格も取った。転機は最後に勤めた証券会社がリーマン・ショックの影響で業績が悪化し希望退職を募集したことだった。
vuitton 財布山一が廃業したときに頭に刻まれた『独立』の2文字が急に目の前に表れた。自分の好きなことをやるチャンスだと思ったと振り返る。
ヴィトン ヴェルニ 現在は中小企業などを相手に年金相談、会社研修などなんでもこなす。この仕事はやればやるだけ報われる。
vuitton bag人の役に立つことの充実感を味わっていますと笑顔で話す。 異色なのが、東京・京橋に本店を置くラーメン店ど・みそを創業した齋藤賢治さん(46)。
ヴィトン 新作飲食関係の人脈もツテも何もない状態で2005年に開業し、行列のできる人気店に育て上げた。今では直営7店を全国に置く。
ヴィトン専門店 廃業時は山一コンピューターセンターに出向し、事業会社向けシステムを構築するシステムエンジニア(SE)。泊まり込みが当たり前の激務だった。
ヴィトン ヴェルニ山一消滅後は上司が設立したシステム会社に移りSEを続けたが、一生続けられる仕事ではない。好きなことで身を立てたいと思うようになった。
ヴィトン専門店頭に浮かんだのは大好きなラーメンを作ることだった。全国のラーメン店を回って勉強する一方、SE時代に培ったマーケティング分析を駆使した結果、東京においしいみそラーメン屋がないという“解”にたどり着いた。
louis vuitton バッグ繁盛する京橋本店周辺には金融・証券会社が多く、元山一マンが応援を兼ねてよく店を訪れるという。SE時代よりも今のほうが山一の知り合いが多くなった。
ヴィトン タイガ変な言い方ですが、山一が潰れたから自分の好きなことにめぐり会えたと明るく笑う。
村上裕さん(45)は、徳島支店で上場予備軍を探して株式公開につなげる仕事に従事していたが、1件も成約が取れないまま幕引きを迎えた。
vuitton 財布自分の手で上場を成し遂げたいと東京に戻り、上場を目指すベンチャー企業を渡り歩いた。だが、買収の憂き目にあったり、業績悪化などでいずれも断念せざるを得なかった。
ヴィトン タイガ夢をいつまでも追い続けていいのか。こう自問自答しているときにいちよし証券から誘いを受けた。
vuitton bagもう一度証券会社で頑張ってみよう。現在は子会社のいちよしビジネスサービスでバックオフィス業務を担う。
ヴィトン ヴェルニ 自主廃業時に0歳だった長男が高校生になり、現在海外短期留学を希望しているという。志望動機を見ると金融技術が進んだ米国で勉強がしたいと書いてあった。
vuitton bag村上さんは英語が得意な長男に英語教師になってほしいと願っている。だが、金融という言葉を書いてくれたことに親のリベンジではないだろうが、うれしい部分もあるとほおを緩める。
ヴィトン ヴェルニ15年前に何の保証もなく放り出された山一マン。成功した人間がいる一方で、今でも定職に就けずにアルバイトで生計を立てている人もいるという。
ヴィトン エピ自主廃業で人生を狂わされた人も少なくない。
マーキュリーの永野さんは、山一証券をよみがえらせることを真剣に検討している。
vuitton bagマーキュリーを売上高300億円の企業に育てたら、私財を投じて証券会社を立ち上げる計画で、実際に特許庁に山一証券の商標権取得を申請中だ。永野さんは同じ志の仲間が100人いる。
vuitton 財布みんながこれまでに蓄積したスキルを持ち寄り、最終的には野村を凌駕(りょうが)する証券会社にするのが目標と力を込めて話す。山一マンの戦いはまだ終わっていない。
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