出版市場の縮小やネット書店の台頭で淘汰(とうた)の波にさらされる街の書店が、生き残りの道を模索している。ネット全盛時代に、いかにして足を運びたくなる魅力的な空間をつくるか-。
ルイビトン個性的な試みを始めた書店を訪ねてみると、複合と特化というキーワードが浮かんできた。(海老沢類)
◆理想と戦略
東京・下北沢駅南口のビル2階。
ルイヴィトン 財布今年7月にオープンしたB&Bは、Book&Beerという名の通り、ビールやワインを片手に本をじっくり選べる書店だ。入り口の左手にはバーカウンターがあり、抑えめの照明がアンティーク調の家具類を引き立てる。
財布 chanel 駅前にあって、空いた時間にふらっと立ち寄ると本との思わぬ出合いが待っている…そんな小規模書店の経営が今厳しい。ならば自分で成り立つ方法をつくりたい。
財布 chanelブックコーディネーターの内沼晋太郎さん(32)が、本屋大賞の運営に携わる博報堂ケトルと共同でプロデュースした。
約100平方メートルほどの店内に、内沼さんが抱く街の書店の理想が、したたかな戦略のもとに具現化されている。
シャネル ココ週刊誌や人気コミックの最新刊などの売れ筋はきっちり押さえる。一方で本の形態やジャンルにとらわれず、意味のつながりをもとに小説や学術書、写真集、絵本、雑貨などを雑多に置く文脈棚を設け、本との偶然の出合いを演出する。
chanel バッグ 新作凝った選書にかかるコストは利益率の高いドリンク類の販売で補う仕組みだ。著者参加の有料トークイベント(1500円程度)を毎晩開くなど、集客にも余念がない。
シャネル ココ 店内の本棚やテーブルもすべて販売している。売り場を家具のショールームとしても活用することで、初期投資を格段に抑えられたという。
ルイヴィトン 財布内沼さんは小規模の街の書店は、漠然と『何かがほしい』という気持ちで足を運ぶ場所。そんな要望に応えられる本選びと店の雰囲気を大切にしたいと話す。
ルイビトン ◆野菜と児童書
千葉市中央区にある中島書店は昨年1月、店の奥に朝採り野菜の直売所を設けた。農産物の生産販売を手がけるクリーンライフカントリーが千葉県館山市で収穫したばかりの野菜を運び、水曜と土・日祝日をのぞく午後2時から6時の間に売り出す。
グッチ 激安通販 なんで?といまだに驚かれる。でも全く違う商品の組み合わせだからお客さんを奪い合うことはないと中島浩社長(50)。
コピー エルメス店は千葉県庁に近く、中心客層はビジネスマン。栄養価の高い野菜を地元の人にという地域貢献の気持ちで始めた試みだが、客足が落ちる昼休み後から夕方にかけての時間に、これまで少なかった主婦層を取り込む狙いもある。
ルイヴィトン 財布 直売所の隣にある児童書は売れ行きも好調。うまく親子連れを取り込めているのかも…(中島社長の妻、博子さん)。
ルイビトン近くに野菜を使った料理のレシピ本も並べ、相乗効果に期待する。
◆女性客1割増
改革は本の街でも進む。
chanel バッグ 新作東京・神田神保町では、創業120年の老舗、東京堂書店が今年3月、神田神保町店をカフェを併設した新業態店にリニューアル。道をはさんだふくろう店は4月、バッグや靴、雑貨などを併売する女性向けの書店Chez・moi(シェ・モワ)に生まれ変わった。
chanel バッグ 新作実用書や料理本を充実させ、女性誌の付録を陳列するなど見せ方にも工夫を凝らす。カフェを併設した複合型で集客増を図る一方、ターゲットを女性に特化することで個性を打ち出す。
コピー エルメス改装効果は、両店合わせて女性客の割合が1割ほど増えたことに現れている。
シェ・モワは仏語でわたしのおうちといった意味。
シャネル ココ神田神保町店の深谷保之店長(56)は言う。
(わが家のように)居心地がよくて長時間滞在したくなる。
ヴィトン店舗そんな雰囲気づくりが今まで以上に求められている
■1年で365店減少
書店の調査を手がけるアルメディア(東京)によると、全国の書店数は1万4696店(5月1日現在)。昨年同月の1万5061店から365店減り、平成9年の2万2279店をピークに、減少に歯止めがかからない。
グッチ 激安通販一方で売り場面積は増加傾向にあり、豊富な品ぞろえを誇る大型書店が増えていることがうかがえる。
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